わたしたちは、看護師一人ひとりの持つ個性とチームワークを大切にしています。一人ひとりの個性を尊重し、多様性を認め合い、お互いの能力を補完し合って共に成長することで、強いチームワークが生まれます。チーム力は新たな価値を生み出す創造力を高め、質の高い看護サービスにつながります。それを実践し続けるためには、新しいことに前向きにチャレンジし、革新を続けることも重要です。
わたしたちは「前向きな創造性豊かな看護の実践」の理念のもと、個の力を最大限に発揮できるチームワークを大切に、一人ひとりの患者さんに満足していただける看護サービスの実践、そして、今日よりも明日と、さらにより良い看護サービスを提供できるよう力をつくします。
一人では為し得ないことも、創造的な人財を生み出すだけでなく、
協働・共創・促進するような前向きな部門が必要不可欠です。
前向きに問題を発見し、想像力・創造力を高め、
質の向上を目指して実践し続ける「創造的な看護部」に成長していきます。
この姿勢はみずほ病院シンボルマークのヤシの木にも現れています。
「創造的な看護部」を1本の大きな木と例えます。木が大きく成長するためにしっかりと地面に根を張るように、わたしたちは多様性・関係性を尊重することが、「創造的な看護部」を実現するための土台になると考えています。
画一的な業務や教育にとらわれず、一人ひとりが長所を活かし、自分らしく働ける環境をつくることで多様性を育みます。さらには、組織内外に関わらず互いに長所や強みを理解し合える関係性が生まれます。
木の自立を幹が支えるように、「創造的な看護部」を支える役割を担うのが文化・マインドです。
「現状に満足せず、常に向上心を持つこと」「失敗を恐れず、新しいことに挑戦すること」をわたしたちは大事にしています。また、時間と心にゆとりをもち、内外の新しい知見へ触れ続けることが、上記の多様性を広げることにも繋がると考えています。
このような文化とマインドが、職員の創造性を育みます。
木が育ち、より多くの果実を実らせるためには枝と葉を成長させることが重要です。わたしたちは果実を「看護の質」とし、枝と葉をエンゲージメントととらえます。
エンゲージメントとは、自己実現を通して生まれる、属する組織に対して貢献したいという思いの強さです。
個人の知識・能力を活かし、多様な看護職員が成長・自己実現できる組織においてこそ、エンゲージメントの向上が実現できると考えています。
たとえば、同じ病気を抱える患者さんであっても、治療に臨む姿勢や考え方、生活背景は異なります。
患者さんの人格や価値観を尊重し、深く理解すること。それが土台になければ、一人ひとりの患者さんにとって最適な看護サービスを提供することはできません。また、それを実践するには、わたしたち看護師も、お互いの個性を認め合い、協調していくことが重要です。
人には誰しもが得意・不得意があり、一人でできることには限界があります。しかし、一人ひとりの個性と長所を生かし、弱点や不得意をみんなで補い合うことで、大きなことを為し遂げられる強固なチームワークが生まれます。
一人ひとりの個性と長所を活かしたこのチームワークこそが、わたしたちの大きな強みであり、看護教育やキャリア開発においても土台となっている考えです。
時代や社会の状況は目まぐるしく変化しており、医学・医療も常に進歩をしています。現状維持は後退であり、進化し続けなければ時代の流れに取り残され組織は衰退していきます。一人ひとりの患者さんに最適な医療を提供するために、そして看護の質の向上をめざして実践し続けるためには、新しいことに前向きにチャレンジし、革新を続けることも必要です。わたしたちは「前向きな創造性豊かな看護の実践」の理念のもと、決して現状に満足せず、一歩一歩着実に前進を続け、質の高い看護を提供し続ける組織をめざしています。